信長 の シェフ 26 巻
フェイスブックで紹介している人がいて、ピンときて購入。 読後はもうちょっとフィットするタイトルがあるように感じた。 最初の2ページに難しい言葉が多くて馴染めず、3日ほど放置。 で、数時間前にパソコンの挙動がおかしくなり、再起動の待機時間に再度本書を取り上げたら、そこから最後まで一気に読んでしまった。 私は16歳の一人息子を持つ父親45歳。 妻とも割合と仲良くやっていると思う方。 仕事は医療系なのだけど、 「優一を異形にしたのは美晴なのではないか」 の一文に作者の考察の深さを感じた。 人は自分自身や誰かを病気にも健康にもできるからね。 しかし、こんなに冷え切った夫婦関係ってありうるのかしら?
」と興奮気味だ。 また「子」(注:同)は「私、正直メフィスト賞でこれほど引き込まれた原稿というのは初めてかもしれないです。本当に力作です! まず、文章に非常に力がある。乾いているようでちょっとねっとりとしていて『辛い』や『後悔』の心情の吐露部分の描写など、圧巻です。冒頭からお母さん視点で話が進行していって、そのままラストまでかと思いきや……」 おっとここから先は小説を読んで驚いてほしい。 作者自身は受賞後のインタビューでこの小説を四文字熟語で例えると、という質問に「パッと思い浮かんだのは『魑魅魍魎』。もう少し真面目に答えると『因果応報』でしょうか。」と答えている。 ちなみに私が本書のコメントを依頼されて「覚悟して読みなさい。きっとあなたは三度嘔吐く」とコピーを付けた。嘔吐いても読みたくて泣ける小説なのだ。堪能してほしい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・